そいつは二月ほど前、我々の手元に到着した。
そう、巷でF30と呼ばれている新型3シリーズだ。
もはや3シリーズという名前が窮屈に感じられるほど拡大された体格は、現車を目の前にしても気にはならず、むしろ頼もしくさえある。納期をここまで遅らせた要因であるミネラルホワイトのボディーカラーも、想像以上に車格と調和が取れている。一言で言い表すならばこれは間違えなく｢いいクルマ、もしくはその片鱗を覗かせているクルマ｣だ。
そしてその資質は、これから我々の手で更なる高みに登る事になる。
では、SENDAI店の新型3シリーズ/F30のStudie's Studieを始めよう。

と、まぁ珍しくハードボイルド風?にスタートした今回のF30のスタスタでございますが、さすがにこの調子を維持するのは難儀ですので、ここからはいつもの調子に戻りましてリスタートをっ(^0^; 。
今回のF30が届いて文字通り｢いの一番｣に手をかけたのがこのモデルバッチの取り外しでございます。なんとまぁ、地味の極みの様なスタートに見えますが、気になったんだから仕方ありません。こんな取って付けた様な(ウィンカー無くて間延びするのがイヤだったんでしょうか?)無粋なモノはとっととポイっ! ナンバーベースとかこんなエンブレムとか、まずは基本を整えなきゃ何も始まりゃしませんのです。｢はじめチョロチョロなかパッパ｣はご飯炊く時だけの基本じゃないんですねぇ(^0^)

ほんでもって、お次は素の新車のアライメントデータを測定。いくら工場から出たばっかりの新車でもデータがビシっと出てる事はありませんから、まずはデータを取りながらアライメントをど真ん中に整えます。いろいろやったあともデータは取るし確認しますけど、やっぱり基本は基本ですからそこはプロとして自分達のデータで押さえる訳でございますね。で、これが終わってノーマルの状態を乗り倒したら、いよいよスタスタの本格的なスタートと相成りますです。

今回、F30でまともなスタスタメニューのスタートはまず足から。ラインナップに既に載ってたって事もあり、どなたにお取り付け頂いても評判のKW Ver.3を準備しました。
自分で言うのもなんですけど、ボクはこの足の減衰設定がけっこう得意っ(^0^)。でも、お客様のお車と自分達のクルマじゃセッティングを詰めて確認出来る深さが違って来ますので、このクルマで更にVer.3に強くなろうって魂胆です。きっと良いアシさばきのクルマにして見せますよぉ(^0^)

そして、そのVer.3の動きを的確に捉える為に、シートも早々に替えました。
今回装着したのはRECAROのSR-７ LASSIC。3シリーズを中心に非常に人気の高い、ベーシックながら特別感を感じさせてくれるシートですっ(^0^)。SR-7座ってみたいとか、LASSICの現物見てみたいなんて時はいつでもお声がけ下さいね♪

最後にタイヤとホイールは、ADVAN RacingRS-2にニュージェネレーションのエコタイヤであるヨコハマ BlueEarthをセット。これでようやく見られる姿になって、ノーマルで感じるガマンならない点もとりあえずクリアしましたっ(^0^)。
今回のF30はあえてノーマルにキッチリ乗り込んだので、いつもなら当たり前の｢アシがふわふわしない｣･｢タイヤホイールがバタバタしない｣･そして｢シートがちゃんとホールドしてくれる｣事の有り難さと快適さがまぁ身に染みる事っ(^0^)。
皆さまも良いクルマにするにはまず上記の点を押さえられる事をオススメしますっ(^0<)b